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なぜ客室乗務員やホテルスタッフの経験者がコンサルタントとして活躍できるのか?異業種から転職した4人が語る「現場経験」が武器になる理由

2025.08.12
  • キャリア
なぜ客室乗務員やホテルスタッフの経験者がコンサルタントとして活躍できるのか?異業種から転職した4人が語る「現場経験」が武器になる理由

「ITコンサルタントは、自分には縁遠い仕事だ」そう考えていた、元客室乗務員や元ホテルスタッフなど多彩な経歴を持つ社員が、今、ヘッドウォータースコンサルティングを支え、顧客のDXを推進するコンサルタントとして最前線で活躍しています。
畑違いの業界から、どのようにしてキャリアを拓いていったのか。その挑戦を支える組織のカルチャーとは。未経験から転職した4人の社員に、当社のリアルな姿を聞きました。

左から、茂田井、木下、前田、山崎

プロフィール

茂田井 祐太(もたい ゆうた)
ソリューションデザイン事業部 インプリメンテーション部。大学時代のアルバイトを含め7年間ホテル業界に従事した後、現職へ。入社直後からプロジェクトマネージャー(PM)を担い、先端技術を活用した案件を牽引する。

木下 幸子(きのした さちこ)
DX
デザイン事業部 エグゼキューション部。約20年にわたり空港のグランドスタッフとして、カウンターやゲート、到着業務の責任者を務める。IT業界未経験から、客室乗務員の働き方改革など、自身の経験が活きるプロジェクトに参画。

前田 佳穂(まえだ かほ)
DXデザイン事業部 エグゼキューション部。新卒で航空会社に入社し、約3年間、国内線・国際線の客室乗務員として勤務。その後、ヘッドウォータースコンサルティングへ。顧客先に常駐し、課題の掘り起こしから解決策の提示、施策の実行までを一貫して担う。

山崎 亮(やまざき りょう)
DXデザイン事業部 エグゼキューション部。経済産業省、株式会社リクルートを経て現職へ。リクルートでは飲食店向けの広告媒体(ホットペッパー)の営業や、SaaS
プロダクトのカスタマーサクセス業務などを経験。現在は製造業向けのDX支援に携わる。


「コンサルティングは究極の接客業」―異色のキャリアと「人」に惹かれて

──今回は、全く異なる業界から、ヘッドウォータースコンサルティング(以下HWC)に転職してきたみなさんに、忖度なしでいろいろとお話を聞きたいと思います。まずはあらためて、転職の経緯から教えてください。

茂田井:以前はホテルで働いていました。前職では、同期約400名の中で新入社員代表挨拶を務め、年間表彰も毎年いただくなど、評価していただいていたと思います。
しかし、「〇年経たないと、この役職には就けない」という年功序列の慣習があり、当時24、5歳だった私にはそれがもどかしく感じられました。様々なことに挑戦できる20代の貴重な時間を無駄にしてしまうと感じ、転職を決意しました。

木下: その気持ち、とってもわかります! 私は航空業界で20年近く勤めていたのですが、「人生一度きり、何か新しいことに挑戦したい」という思いを抱くようになったことが転職のきっかけです。
前職で「業務を改善したいのに、知識がなくて何もできない」というもどかしさを感じていたこともあり、ITを活用して業務改善・課題解決ができるこの業界に興味を持ちました。

山崎: 私は新卒で経済産業省に入省。そこから「現場を重視したい」という思いが強くなり、一度目の転職でリクルートに入社しました。ただ、SaaS系サービスのセールスと新規事業の企画に携わる中で、プロダクト単体では解決できない経営課題に意識が向くように。その課題意識から、経営全体にアプローチできるコンサルタントを志すようになりました。

前田: 私はコロナ禍が大きなきっかけでしたね。前職の客室乗務員の業務も急速にデジタル化が進むのを目の当たりにし、「私もこの変化を起こす側に行きたい」と考えるようになったんです。
IT業界でキャリアを築く上で、まずは知識を身につけようとエンジニアを目指しましたが、プログラミング経験がなかったため転職活動は厳しく……。そんな時に「客室乗務員大歓迎」というHWCの求人を見つけ、「どういうことだろう?」と興味を持ったのがこの業界に興味をもったきっかけです。

──客室乗務員大歓迎って、コンサルティング業界では、珍しい求人ですよね。

茂田井: 当社あるあるかもしれません。私が入社するときも「ホテルマン募集」という求人を見ましたね。入社後、代表の加藤さんが「コンサルティングとは、言い換えれば究極の接客業だ」と言っていたのを聞いて「だからか」と納得したのを覚えています。

前田: 接客業で働く方の持つ「お客様の役にちたい」「誰かのために力を発揮したい」という根っこの部分、つまり「利他の精神」が、コンサルタントに共通する素質だと当社では考えているんですよね。

──みなさん、事業内容だけでなく、コンサルティングに対する会社の考え方、人やカルチャーがHWC入社の大きな決め手になったよう

山崎: まさにその通りす。私の最終面接は代表と現在の上司が担当だったのですが、その際の二人の会話のテンポのいい掛け合いから、お二人の間の深い信頼関係と組織の風通しの良さが垣間見えたことが入社の最後の一押しになりました。

木下: やはり会社の人柄=カルチャーですよね。面接の雰囲気から、この会社なら本当の意味で挑戦を後押ししてくれると感じました。私はITもコンサルティングも全くの未経験だったのに、ウェルカムな空気があって。「ここで挑戦したい」と強く思いました。

前田:こうも全員が「人」を挙げると信じがたいかもしれませんが、私も最終的な決め手はやはり「人」でした(笑)
面接のときから、代表の加藤さんが私に対して目線を合わせて意見を聞いてくれたんです。「この人が率いる会社なら、メンバーを受け入れる環境があるだろうし、信頼できる人たちが集まっているだろうな」と感じ、この環境でチャレンジしてみようと決意しました。

茂田井: 私もスカウトで加藤さんと1対1で面談し、「面白そうだ」という期待感と、若い会社ならではの「これから自分たちで歴史を作っていける」点に惹かれました。実際、当時の部長陣も自分より少し年上でしたが、若くして活躍していました。年齢に関係なく成果を出せば相応のポジションに就けるという事実を目の当たりにできたことも、年功序列の組織に悩んでいた私にとって非常に大きな魅力でした。

手探りの最先端プロジェクト。未経験からプロになるまでの道のり

──未経験からの挑戦となると、入社後のキャッチアップはかなり大変だったのでは?

茂田井:そうですね。入社後2週間から1カ月ほどの研修期間があり、業界や会社に関する知識を学びます。私の場合は少し特殊で、研修後すぐにプロジェクトマネージャー(PM)を任され案件に入ることとなりました。これは、役員がマンツーマンで指導してくれるという手厚いサポート体制のもと、未経験から最速で成長するための、立ち上げ当時ならではの試みでしたね。

前田:私は研修後、茂田井さんのその案件に参加する形でOJTで業務を覚えていきました。当時は二人とも手探り状態だったので苦労しましたが、茂田井さんに教えてもらいながら必死に知識を吸収していきましたね。

茂田井:あのときは本当に大変でしたね(笑)。前田さんがいなかったら、かなり厳しい状況だったと思います。ただ、スタートアップ・ベンチャーだからこそ経験できる苦楽であり、実践を通じて他では得られないスピードで成長できる恵まれた環境だとも感じています。


木下:私も未経験だったので、かなり苦労しました。研修や1on1でコンサルティング業務についてキャッチアップしつつ、日々分からないことをメモしてその場で調べ、自分用の用語集を作って振り返れるようにしていました。ただ、基礎的な勉強をしても、プロジェクトでそれが直結するかとは限らず、課題に対してどう向き合い、どう整理していけばいいのか、その進め方が分からず悩みました。

そこで、まず自分なりに仮説を立てて「ここまで考えたのですが、この先が分かりません」と具体的に質問するように心がけていました。その「分からないなりに何とかしよう」という姿勢を上司やメンバーが尊重してくれて、根気強くサポートしてくれたのが本当に大きかったですね。

山崎: 私は、担当する案件の業界とお客様について誰よりも詳しくなることを意識してキャッチアップしていきましたね。業界未経験の自分が価値提供できるのはそこくらいしかないと考え、他の方が調べないような細かいところまで調べ尽くし、お客様の心を掴むことを意識していました。例えば、金融業界の案件ではDCプランナーという資格勉強をしたり、お客様の社内政治にまで詳しくなったりしましたね。

前田:正直、未経験で入社した場合、最初は誰もがかなり苦労すると思います。自律的に動くことが求められますし、まだ若く小さな会社なので教育体制が万全というわけではありません。今まさに制度を整えている段階ですが、自ら学んでいく姿勢が必要な環境であることは確かです。その一方で、私たちは受け入れる側として、個人の努力だけに頼るのではなく、フォローやケアのスキルも高めていきたいと考えています。

──そんな大変さを乗り越えて、みなさんが仕事のやりがいを感じたのはどんな瞬間でしたか?

茂田井: やはり、お客様から「一緒にやってきてよかった」という言葉をいただいた時ですね。それまでの苦労が報われます。他にも、担当した取り組みがマイクロソフト社のイベントで大々的に紹介されたり、当時まだ部長陣さえ行っていなかったベトナム拠点にお客様をお連れしたり、貴重な経験をさせてもらいました。

山崎: 私はお客様からの具体的なフィードバックをいただいた時です。「全て完璧な資料! という訳ではないけれど、60〜70点の叩き台をどんどん出してくれるからプロジェクトが前に進む」とか「ほかの会社には任せられないけど、HWCには現場を任せられる」といったお言葉をいただく中で、自分たちのなかで理想とするコンサルティング像の解像度が上がっていくのが面白いですね。

木下: 私はもうシンプルに、転職時に期待していた「IT技術 を使ってお客様の課題を解決する」ということが、今まさに実現できている点でやりがいです。非常に面白さを感じています。

現場の言葉を訳す「翻訳力」、正念場を乗り越える「胆力」。異色の経歴が武器になる瞬間

──前職での経験が、今の仕事に活かされていると感じることはありますか?

木下:活かせていると感じています。特に、私は最初に参加した案件が、航空業界のものだったので、業界特有の用語や風土を理解した状態で臨めたことで、お客様から「気持ちを分かってくれる」と言っていただけました。お客様はコンサルティング・ITの専門家でないケースが多いので、その環境を理解できるのは未経験だからこその強みかもしれません。

茂田井: 私は二つあります。一つは、ホテルで時間帯責任者として様々なクレーム対応をしてきた経験からくる胆力です。お客様厳しいご意見をいただく場面でも焦りを表に出さず冷静に対応できますし、お客様によってキャラクターを演じ分けることもできます。もう一つは、声色の変化に気づきやすい点です。電話応対の経験が多かったので、ウェブ会議など顔が見えない状況でも相手の声のトーンから危ない兆候を察知し、話の方向転換をしたり、うまくカットインしたりすることができます。接客業で鍛えられた力が活きていると実感しています。

山崎:私はITに不慣れなお客様が多かった環境にいた経験から、ITに関するご経験が少なく、抵抗を感じやすい現場の方々に対しても心を閉ざされない話し方が感覚的に分かります。

もう一つは、新規事業企画の経験です。社内のアセットをどう組み合わせれば新たな価値を生み出せるかを考えるプロセスが、現在のお客様が持つリソースを最大限に活かし、DXの具体的な施策を提案する仕事に直結しています。お客様から「面白い提案を毎回してくれる」という評価をいただけているのは、過去の経験があったからこそだと感じていますね。


前田:この業界にきて思うのは、私がいた航空業界含め、BtoC企業の現場が抱える課題や悩みがかなり類似しているということ。そのため、現場で働いていた前職の経験から、その課題・悩みが肌感覚で捉えやすいと感じています。

みなさんが話されていたように、これは他領域、特に接客業から転職してきたからこその強みだと思っていて。お客様の中でも本社勤務のは「現場のイメージが湧かない」という悩みを持たれていることも多いため、私がコンサルタントとしてその課題を翻訳して伝える役割を担いたいと考えています。

次の挑戦へ。私たちが目指す、これからのコンサルタント像

──異業種出身者が多いからこその、会社の風土やカルチャーについて、皆さんはどのように感じていますか?

山崎:加藤さんが常々「偉い・偉くないはない、役職は役割の違い」と言ってくれるので、メンバーからもフラットな意見をもらえ、仕事がやりやすいです。

茂田井:山崎さんの言うように、そのフラットさがあるからこそ、未経験で入社してリーダーや部長になっている先輩の姿を、数年後の自分だと具体的にイメージできる。キャリアアップを目指す上で良い環境です。

前田: みんなバックグラウンドが違うからこそ、互いの意見を尊重し合う文化がありますよね。未経験だからこそつまずくポイントも似ているので、「この本が良かったよ」といった情報交換も活発で、高め合える環境です。

木下: バックグラウンドの違う人が集まることで、一つの物事に対して多角的に考えたり、まず相手の意見を受け入れたりする雰囲気が、上下関係のなさや風通しの良さにつながっていると思います。

──最後に、ご自身の今後の目標についてお聞かせください。

前田: 一つは、プロジェクトマネージャーになることです。将来的には部長などの役職も見据えていきたいです。もう一つは、現在任されているグループリーダーとして組織をより良くしていくために、自分が学んだことを還元していくこと。メンバー一人ひとりが何を目指し、何をしたいのかを深く考え、よりキャリアとスキルを高められる環境づくりに力を入れていきたいです。

山崎: お客様への価値提供の範囲を広げるため、プロジェクトマネージャーとしての視点や判断力を養いたいです。そのためには、各メンバーの稼働・原価なども把握できる部長といった役職に就き、より広い権限と責任を持って仕事に携わっていきたいです。

茂田井: 私は、自分がプロジェクトマネージャーをやるだけでなく、プロジェクトマネージャーを担える人材を増やしていくことがミッションです。キャリアとしては、部長、事業部長、そして将来的には取締役を目指しています。

木下: 私もチームメンバーがそれぞれの力を最大限に発揮できるような環境づくりに注力したいです。それがプロジェクトの成功につながると思うから。また、グループリーダーとしては、新しく入った人が不安を感じた時に、何でも相談してもらえるような心理的安全性の高い組織を作っていきたいですね。



SEKINE YUKIHO
担当者

SEKINE YUKIHO

・新卒入社
・ITコンサルタントとして、製造、運輸、メーカー業界などのプロジェクトに従事
・新卒・中途の採用担当
・趣味はエレキギター、好きな食べ物はミネストローネ

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